フィンランドの心。150年以上愛される「ARABIA」の物語
アラビアは、フィンランド・ヘルシンキ郊外のアラビア地区で産声を上げました。 当初はスウェーデンのロールストランド社の傘下でしたが、次第にフィンランド独自のアイデンティティを確立。カイ・フランクやビルガー・カイピアイネンといった伝説的デザイナーを輩出し、「機能的でありながら、心を満たすデザイン」を追求してきました。 厳しい冬を家の中で過ごすフィンランドの人々にとって、アラビアの器は食卓に明るい光を灯す大切な存在なのです。
世界を虜にするアイコン「Paratiisi(パラティッシ)」
アラビアを語る上で欠かせないのが、1969年に誕生した「パラティッシ」です。
フィンランド語で「楽園」: パンジー、カシス、リンゴなどが大胆に描かれたそのデザインは、陶磁器界の古典的傑作。
圧倒的な存在感: 華やかでありながら、どんな料理も引き立てる不思議な調和。モノトーンの「ブラック」は、現代のモダンなインテリアにも見事にフィットします。
ビルガー・カイピアイネンの魔法: 「陶磁器のプリンス」と呼ばれた彼の情熱が、一枚の皿の中に楽園を封じ込めました。
現代のスタンダード。カイ・フランクの「Teema(ティーマ)」
現在はイッタラ(iittala)ブランドで展開されていますが、そのルーツはアラビアの「キルタ」シリーズにあります。
デザインの民主化: 「必要なのは形、色、そして使い勝手の良さだけ」というカイ・フランクの思想を体現。
無限の組み合わせ: 無駄を削ぎ落とした円、四角、三角のフォルムは、他のどんな食器とも相性が良く、スタッキング(積み重ね)も完璧です。
オーブンから食卓まで: 耐熱性に優れ、現代の忙しいライフスタイルを支える実用性の高さが魅力です。
世代を超えて熱狂を生む「ムーミン・クラシック」
アラビアとトーベ・ヤンソンの世界観が融合したムーミンシリーズは、コレクターズアイテムとしても絶大な人気を誇ります。
物語を紡ぐマグ: ムーミン谷の仲間たちが活き活きと描かれたマグカップは、単なるキャラクターグッズではなく、最高品質の陶磁器として作られています。
季節限定の楽しみ: 毎年発表されるサマー&ウィンターコレクションは、その年しか手に入らない特別なデザインとして、世界中のファンが心待ちにしています。
暮らしをアップデートする「飾らない美学」
アラビアの食器が世代を超えて引き継がれる理由は、その「誠実さ」にあります。 美しい絵付けも、頑丈なつくりも、すべては「使う人の毎日を少しだけ幸せにするため」。 特別な日だけでなく、朝のコーヒーやいつもの夕食でこそ、その真価を発揮します。 割れても買い足せる定番品としての安心感と、時を経ても色褪せないデザイン。アラビアを一枚手に入れることは、あなたの暮らしにフィンランド流の「豊かな時間」を招き入れることと同義です。